保険契約が切れたら?
保険切れの状態では公道を走行できない
自賠責保険は強制保険とも呼ばれ、加入が義務付けられています。万が一契約期間が切れると無保険状態になり、公道を走ることができません。自賠責保険に未加入の状態で公道を走行すること自体が違法行為であり、即座に免許停止処分となるので注意が必要です。また、自賠責保険が切れている状態では車検を受けることもできないので、やはり公道の走行が不可能になります。自賠責保険への加入は車検を受け、公道を走行するための必須条件です。一般的には車検を受けるのと一緒に契約更新の手続きを行うことが多く、新車購入時は37か月、二度目以降の車検の際は24か月の契約を結ぶ形になります。車検の法定費用に自賠責保険の項目があるのはそのためです。
事故の際の補償がすべて自己負担になる
自賠責保険が切れた車両で交通事故を起こした場合、被害者への補償はすべて自己負担になってしまいます。任意保険の補償を受けられると思いがちですが、任意保険は自賠責保険では足りない分に追加する形で補償金が支払われる仕組みです。そのため、任意保険だけでは補償金を受け取ることができません。任意保険の手厚い補償は自賠責保険での補償を上回った時に初めて受けることができます。加入義務がある自賠責保険が切れている状態では補償の条件が成立せず、莫大な金額を自己負担で支払う羽目に陥ってしまうのです。自動車事故の対人補償の金額は非常に高額であり、一般人の収入では支払うのはほぼ不可能です。
補償金が払えないという事態を避けるためにも自賠責保険への加入は必須でしょう。